【モテLiFeまで＠90日】ピストンしたかった漢(後編)
(前回↑の続きです)
”ピストン”できなかった漢
「ごめんなさい、、」
そう言った彼女の姿が
ずっと忘れられない。
まるで心にぽっかり
穴を開いたようだった。
どうやって家に帰ったか
覚えていない。
家に着いたとき、
彼はひたすら泣いた。
彼にとって”初恋”だった
彼女の存在はとても大きく、
それを失った
彼は何もやる気が起きなかった。
ただ時間だけが
過ぎていく毎日。
そんな彼を癒してくれるのは
”オナニー”だけだった。
"暗黒"の浪人生時代
毎日オナニーに
打ち込んでいた彼は受験に失敗した。
勉強しなかったわけではない。
傷心していた彼でも
受験時期が近づにつれて、
「さすがにまずい」
と、焦りを感じていたのだ。
ただ、勉強しようと思っても
30分も持たなかったのだ。
今ならハッキリわかる。
”過剰なオナニー”が原因だったのだと。
ただ、その当時の彼は
そんなこと知る由もない。
”オナニーしてスッキリしないと勉強にならない”
そんな理論をかざして、
机に向かっては、すぐオナニーする時間の繰り返し。
当然、勉強に成果が出るはずもなく、
彼は浪人生となった。
浪人生だった１年間は、
まさに彼にとって”暗黒時代”であった。
あの１年間は
いまでもあまり記憶にない。。。
というか、
ほとんどオナニーしかしてなかった。
”失恋”と”受験失敗”の悔しさをバネに
彼は有名予備校に通った。
「いい大学にいって見返してやる」
「人生大逆転劇がここから始まるぜ」
そう意気込んで、門をたたいた。
そして、
そんなやる気は"１か月"も持たなかった。
あとはオナ猿に逆戻り。
高い授業料を払うだけ払って
”オナニーを極める道”に走っていた。
(１日何回できるかチャレンジしたりしていた。
多分当時は8回くらい。)
成績なんて伸びるはずもなく、
ずるずると時間だけが過ぎていき、
危うく進学が出来なくなる彼だったが、
当時の指導者が教えてくれた
Fラン医療大学に
なんとか滑り込むことが出来た。
ぴすとん”モテ期”到来
そして大学生。
いくらFランとはいえ、医療系の大学。
入学式、
周りを見渡せば
女の子だらけ。
男女比、男：女=１：９という
”ハーレム環境”に足を踏み入れるのです。
予備校時代、
何もしてこなかったことを後悔していた彼は
「今度こそなんとしても彼女を作るぞ」
と 張り切っていきました。
奥手でコミュ障だった彼も、
最初は自分から話しかけにいけず、
ぎこちない会話しか出来なかったが、
圧倒的に女性が多い環境に助けられ、
少しずつ女友達が増えていきました。
その後も、
女性社会の恐ろしさに怯えたり、
「お前、俺の女に手を出したな」といった
恋愛関係のトラブルに巻き込まれたり、
と 、いろいろな経験を乗り越えて、
成長した彼は、
毎日遊びに行くほど
仲の良い女友達もできました。
”女の子４人”と彼１人で遊びに行ったり、
一人暮らしの女の子の家に”泊まり”に行ったり、
ハーレムイベントを 味わったりしていました。
彼は毎日幸せでした。
医療の勉強は大変で、
辛いものでしたが、
女の子たちと過ごす日々は
本当に楽しいものでした。
”彼女なんてすぐに出来る”
彼はそう思っていました。
だけど、バカなオナ猿は学習しませんでした。
そして、"現在"に至る
彼が年月を重ねて
培った"オナニーLIFE"は
彼の思考に大きく影響を与えていたのです。
オナニーで培われた
”マイナス思考”や”逃げや諦め癖”は根強く、
彼から勇気を奪っていました。
「俺は同じ大学のやつとは付き合わないから」
「俺にはもっとふさわしい女がいる」
せっかく仲良くなった女の子に対して、
こんな”ふざけたこと”を言っていたのです。
彼はただ告白する勇気がなかっただけです。
自分から女の子にアプローチしようという
”気力”がなかっただけです。
ただそれだけなのです。
そして、そんな受け身の男には
結局彼女が出来ることもなく、
誰とも深い仲になることもなく
学生時代に終わりを告げました。
そして残ったのは
ただ、自宅と職場を行き来するだけの
なんの刺激もない日々。
職場で働く方は、
年齢層が高い既婚者だらけ。
そこでの出会いなんて全く期待できません。
ただ起きて、 ご飯を食べて、
仕事へ行って、 帰ってオナニーをして寝る
そんな日々をただ繰り返す毎日。
そして、2年の月日が流れ、
彼は、25歳の誕生日を迎えました。
「結婚をしました！」
と、地元の友人たちの結婚
が次から次へと聞こえてきます
LINEで送られてくる
幸せそうな新郎新婦の写真。
それに比べて自分は
彼女もできたことがなくて、
親しい女友達もいません。
大学時代に仲良かった
女の子たちも 卒業してからは疎遠になりました。
1人で25歳の誕生日を祝っている中、
涙がこぼれてきました。
「俺は一生このまま1人なのか」
「このまま働いて、定年を迎えて死ぬのかな。。」
涙がとまりませんでした。
"でも、どうやったらいいんだろう"
"もう彼女は諦めて1人で生きていこうか"
"お金も自由に使えるし 自分の好きなこともたくさんできる"
"いいことだらけじゃないか"
"でも、自分のために
お金を使ったってぜんぜん楽しくない"
"この満たされない気持ちはなんなんだろう"
いろんな思いが現れてきました。
いろいろと葛藤を繰り返します。
悩んで悩んで、
今までの人生で無かったくらい悩みました。
そして、
悩みに悩んだ先に
１つの答えが出ました。
「やっぱり俺は彼女が欲しい」
"ぴすとん”誕生
「どうしたら彼女が出来るんだろう」
いまの現状を打ち破るには
どうしたらいいのか必死で考えます。
”ただ彼女が出来るだけじゃだめだ”
”俺自身も変わるんだ”
スマホを手に取り
必死で調べます。
いろんなサイトから
情報を集めていき、
そして、、
彼はついに『オナ禁』にたどり着きました。
実は、その存在は
"19歳"の時に知っていました。
浪人していたころに、
挑戦したこともありました。
ですが、
当時は全く続きません。
１週間すら続いたこともなく、
さらに効果が無いことに腹を立て、
”しょせんネットのでまかせじゃねえか”
と一蹴していました。
ですが、
いまオナ禁について調べていると、
すごく自分に当てはまっていたのです
・オナニーのしすぎは無気力になる
・集中力を奪っていく
・何事にもやる気がなくなる
・朝起きれなくなり、疲れがとれない
いくつもいくつも、
自分に当てはまっていたのです。
いまの自分を変えられるのは
『オナ禁』なんじゃないか。
「堕ちるとこまで堕ちたんだ」
「どうせ死ぬなら、本気でオナ禁に 取り組んでから死ねばいい！」
彼は心に決めました。
彼は「ぴすとん」と
ネット上で名乗るようになりました。
それは、
彼が人生で手に入れられなかったもの。
そして、
彼が渇望するほど手に入れたかったもの。
本気で「オナ禁」に取り組む
その心の現れから、
彼はそんな”ふざけた名前”を背負うようになりました。
禁欲の日々は
彼にとってとても辛いものでした。
「もう、やめたい」
諦めの気持ちが何度も湧き上がってきます。
ですが、それでも
彼は頑張りました。
オナ禁だけじゃなく、
食事、
睡眠、
運動、、、、
”人生を変える”の一心で
いろんなものに取り組んでいきました。
少しずつ
生活習慣を変えていきました。。
そして、、
その禁欲の果てに
彼はついにたどり着いたのです。
これは、
そんな"ぴすとん”という男が、
"90日間"で人生を変えていった奇跡の物語。
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