~禁欲”90日”で理想のモテモテ生活~

“25年間”彼女いない素人童貞が、モテるまでの“奇跡の90日”

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【モテLiFeまで@30日】人生で最高の1日

 

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(前回↑のあらすじ)

 

オナ禁セミナーによって、

人生の目標が出来た"ぴすとん"は、

想いを同じにする仲間と共に

その高まるエネルギーをぶつけるため

ナンパするため渋谷へと向かうのであった。

 

 

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オナ禁スクールを通して、

熱い思いで繋がり合った男たち

 

10人近く集まった

彼らは自らの実力を試すために、

ある渋谷のバーへとナンパに向かった。

 

"ぴすとん"は

今日1日の出来事を思い返して、

非常に気持ちが高ぶっていた。

 

・人生で初めて目標としたい男が出来たこと。

・"仲間"たちと繋がり合えたこと。

 

これらが彼のエネルギーを

今までにないほど高めてくれていた。

 

特にオナ禁仲間たちと

言葉を交わすたびに、

自分の中で熱いものがこみ上げてきた。

 

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過去にオナ禁大佐と通話した後も

同じような感覚を感じたことがあった。

 

「人の持つエネルギーは伝染する」

まさにそういった現象が起きていたのかもしれない。

 

"今の俺なら何でもできる”

そう確信していた。

 

人生初めてのナンパ。

だけど彼に緊張は一切なかった。

 

気持ちが高ぶっていたこともあったが、

なによりも

"周りの仲間たちに

カッコ悪いところは見せられない"

そんな風に考えていた。

 

そしてバーへと到着。

 

まずは渇いた喉を潤そうと、

ドリンクをオーダーし、

一息ついた後に、

店内にいる女の子を見渡す。

 

何組かの女性のグループが

ポツポツとお酒を楽しんでいた。

 

聞くところによると

どうやら

今日はハズレの日らしく、

女性が非常に少ない日であった。

 

ただ、そんなことで

止まるわけにはいかない

そう気合を入れた。

 

狙いを定め、

最初の一声を頭の中で何度か繰り返し、

いよいよターゲットへと近づいた。

 

声をかける"ぴすとん"

 

声をかけられた方へと

振り向く女の子たち。

 

自信満々に話を続ける"ぴすとん"

 

そこに、

不安や緊張なんてものはなかった。

 

自分を変えようと必死に努力した1か月

オナ禁によって、

一皮も二皮も向けた男が

そこに立っていた。

 

男が笑うと、

女の子もそれに合わせて

笑ってくれている。

 

話を続けるうちに、

リズムがどんどんと合ってくる。

 

それに合わせて

自分の気持ちも

上がってくる。

 

「これはいけるんじゃないか?」

そう確信するほどに、

順調に会話が繋がっていく。

 

だけど、

現実はそんなに甘くなかった。

 

 "地の底"まで打ちのめされる

 

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「うん、それじゃ」

 

会話が盛り上がっていく中、

そうして彼女は席を立って行った。

 

「え、、、?」

わけが分からなかった。

 

全く思考が追いつかなかった。

 

あんなに盛り上がってたのに、なんで?

 

そうして、

再び同じ女の子に声をかけにいく。

 

すると、

"こんな男知らないです"

と言わんばかりに、

さっきとは打って変わって、

全く相手にしてくれなかった。

 

”何か気に障ったんだろうか”

彼は混乱していた。

 

しかし、

ここで立ち止まるわけ

にはいかなかった。

 

せっかく東京まで来て、

こんな結果で帰るわけにはいかなかった。

 

他にも女の子はいる。

 

そうして次々へと声をかけていった。

 

結果は散々だった。

 

もう最初の挨拶の時点でダメだった。

全く相手にされていないのが

手に取るように伝わってきた。

 

声をかけては

無視をされていくということを

何度も繰り返す

 

あの自信に満ち溢れていた彼は

もうそこにはいなかった。

 

彼は心底打ちのめされていた。

 

もう女性に声をかけること自体に

恐怖を感じてしまい、

彼は動けなくなってしまっていた。

 

「結局、オナ禁しても俺は何も変わってない」

 

そんな風に何度も心の中で

自己否定を繰り返していた。

 

あの挑戦に明け暮れていた

"ぴすとん"はもういなかった。

 

「ここにいては心がもたない」

彼は一刻も早くその場から逃げたくなった。

 

そして、自分と同じく

女の子に声をかけては失敗を繰り返していた

もう一人のオナ禁仲間に声をかけ、

「外の空気を吸いに行く」

という名目で店を後にした。

 

"敗北"、、そして

 

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深夜22時、

渋谷スクランブル交差点前にて、

2人のオナ禁男がそこにいた。

 

彼らの間に言葉は無かった。

 

言葉を交わさずとも

気持ちは伝わってきた。

 

"もう帰りたい"

そんな敗北感でいっぱいだったのだ。

 

「俺は何しに来たんだろうな」

交差点を渡る人々を見ながら、

そんなことを考えていた。

 

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「自分を変えたい、人生を変えたい」

とオナ禁に取り組み始めた頃

を思い出していた。

 

結局、何も変わらなかったんじゃないか

 

「もういいや、疲れた。家に帰って休もう」

そんなことを考えながら

ふと横を見た。

 

すると、

もう一人のオナ禁男が目に映った

 

彼は僕よりも年が若く、

まだ10代の学生であった。

 

学生でありながら、

オナ禁に出会い、

自分の人生をもっと良くしたいと

1人で東京に足を運んできたのだ。

 

そして、

彼もひどく落ち込んでいた。

 

そんな彼の姿が、

自分の過去と重なって見えた。

 

そしてその瞬間、

頭の中で

再び火が付き始めた。

 

"自分がカッコ悪かろうが何だろうが別にいい"

 

"好きなだけ自己嫌悪に浸ればいい"

 

"でも、彼には

そんな落ち込んだ姿は見せちゃダメだ"

 

オナ禁で人生を変えようと

必死で努力している彼に、

その先で待っている世界が

「こんなものなんだ」

と思わせてはいけないと感じた。

 

前を向いて進む姿を見せて、

彼の手を引いてあげないといけない

 

いつもなら、

こんな中学生が考えるような

痛い発想は思いつかないはずだった。

 

だけど、

彼が自分の過去と重なって見えたとき、

彼に道を開いてあげたい

という思いが溢れてきた。

 

「よし、やるか!」

気合を入れなおし、

彼の手を引き、

そして人生初の

ストリートナンパを始めだした。

 

"結果"は、、

 

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"声をかけては無視をされる"

 

それをひたすら、

ただ、ひたすら繰り返していった。

 

そして気が付けば

日付は変わっていた。

 

そう、

彼は渋谷の街で

夜22時~明け方の4時まで

6時間ひたすらナンパを繰り返した。

 

何度も無視された。

 

何度も睨みつけられた。

 

何度も舌打ちされた。

 

「くそ、次だ!次!」

 その度に何度も自問自答繰り返す。

 

"今のはダメだった"

"次はどうしたらいい?"

 

時には、足を止め

周りでナンパしている

他の男たちをじっと観察した。

 

彼らの方法を真似したりした。

 

「次はこうして、こう声をかけて」

そんなふうにして

何度も何度も

試行錯誤を繰り返した。

 

繰り返すうちに、

声をかける緊張は

一切なくなっていた。

 

だんだんと楽しくなってきていた。

 

徐々に、

女の子をゲットすることが

目的ではなくなっていた。

 

「声をかけるという事を通して、

自分自身が成長すること」

 

そんな風にシフトしていった。

 

少しずつ、

ほんの少しずつ

会話が繋がるようになる。

 

だんだんと感触がつかめてきたころ

すでに終電は無くなっており、

人も徐々に少なくなっていった。

 

しかし、

2人のオナ禁男は

そんなことで歩みを止めなかった。

 

「もうハチ公前にほとんど人がいなくなった」

「じゃあ、次はどうしたらいい?

 

そして、

範囲を広げ、

TSUTAYAやドンキホーテなど

人がいそうなとこを見つけては、

突撃することを繰り返し始めた。

 

あの時は、

本当に見えない何かに

突き動かされていた。

 

とにかく動くしかなかった。

 

ここで、

臆して立ち止まってしまえば。、

あの"ホテルで出会った理想の男"には

一生辿り着けないんじゃないか。

 

そんな思いが

ひたすら足を動かした。

 

女の子の姿が一切なくなると、

挙句の果てには

巡回している警察や

ゴミを漁っている男性にすら

声をかけ始めた始末だった。

 

(よく補導されなかったもんですね)

 

 

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そして深夜5時の渋谷駅。

激動の夜を終えた

オナ禁戦士たちが集まっていた。

 

疲労困憊で、

もうほとんど言葉も

交わしていない。

 

はたから見れば

"頭のおかしい集団"

だと思う。

 

まるで何かの宗教のごとく、

"オナ禁"というものに取り憑かれて、

"じたばた足掻いている"だけの

愚かな男たちなのだろう。

 

しかし、

彼らと過ごした一夜は

本当に最高の時間だった。

 

お互いの人生について

真剣に語り合い、

ナンパをし合い、

落ち込み合い、

笑い合い、

 

この1日は、

これからの人生において、

間違いなく、

かけがえのない宝物になる。

 

そう噛みしめながら

"1人の素人童貞"は、

家へと帰っていった。