~禁欲”90日”で理想のモテモテ生活~

“25年間”彼女いない素人童貞が、モテるまでの“奇跡の90日”

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【モテLiFeまで@34日】初めてのデート

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「遅くなっちゃってごめんね」

 

電車が遅れた様子で、

待ち合わせ時間に10分遅れた形で

彼女はやってきた。

 

走ってきたのか、

少し息を切らしながら、

衣服を整えている。

 

"よかった、イメージ通りの人だ"

 

と彼女の姿を

見ながら思っていた。

 

出会い系で載せていたプロフィール写真
そのものの彼女がそこに立っていた。

 

彼女は、

「誰もが振り向くような美女」

というわけではなかった。

 

道を歩いていたら、

よく見かけるような

よくも悪くも普通の容姿をしている女性だった。

 

しかし、愛嬌がよくて笑顔が印象的であり、

少し小柄な身体もあって

"あ、かわいいな"と思わせる

そんな女性だった。

 

「全く別人が来たら、すぐに逃げるべし」

なんて出会い系攻略サイトで

仕入れた知識はすぐに消え去っていった。

 

"遅延証明もらってきた?(笑)"

なんて彼女の姿を見ながら

軽口を叩けるほどに

リラックスできていた。

 

これもオナ禁効果によるものだったのだろうか。

 

それとも、

"1日1回、自分の未知の世界に飛び込む"と、

いろんなチャレンジをしていく中で

成長した証だったのだろうか。

 

"出会い系での初めてのデート"

という状況にも、

動じない素人童貞がそこにいた。

 

 

"それじゃいこうか"

 

 

前日に迷わないようにと、

下見をしていたルートを使って

予約していたお店に向かっていく。

 

 

"カフェ"にて、

 

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駅から10分ほど歩き、

予約していたカフェに向かった。

 

事前に

"おすすめデートスポット"で探し、

店の雰囲気や料理の評価などを

見ながら厳選したお店だった。

 

向かっている道中から、

・今日行くお店のこと

・趣味や仕事の話など、

少しずつお互いのことを話していった。

 

最初はややぎこちない様子であったが、

お互いの仕事が"医療職"と

共通していたことを知ってから

仕事の話を通じて、

段々と話す言葉が増えていった。

 

そしてカフェに着くころ、

お互い自然な笑顔を

出せるようになっていた。

 

 

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出てくる美味しい料理に

舌鼓を打ちながら、

それに合わせて

会話も盛り上がっていった。

 

・お互いの家族の事

・学生時代の事

・そして、いままでの恋愛のこと

 

 について少しずつ

お互いのことを話していった。

 

「社会人になってから出会いがなく、

数年間彼氏ができていなくて寂しい」

 

「このままじゃダメだと思ってアプリを始めた」

 

アプリを始めた経緯について彼女は語った。

 

"そうなんだ、一緒だね!"

と僕も合わせて話した。

 

「いやぁ、ぼく素人童貞でねぇぇ」

「明後日までに彼女作るミッションあるんすよ!」

というのは、

もはやデメリットしかないので

さすがに伏せて話を合わせていた。

 

 カフェについてから

1時間ほど経った頃。

 

彼女はある夢について語りだした。

 

・自分の祖母が認知症で介護が必要なこと

・いまの日本の医療・福祉のやり方では

 "その人らしい老後の生活"を送ることは困難であること

 

自身が医療職ということもあり、

そこから見える医療福祉業界の課題と

自分の家族の状況が重なっていたのだろう。

 

「いまの福祉業界を変えたい!」

彼女はそう熱く語っていた。

 

僕は驚き、

そしてそれ以上に共感していた。

 

自分も病院で働いているので、

彼女が話す内容はすごく理解が出来た。

 

でも、医療福祉の世界の話に共感したのではなく

彼女が自分の夢を強く持っていることに

とても心が惹かれていた。

 

ここにも

自分の夢を追いかける人がいたんだ、、。

 

自分がオナ禁を通じて、

「成長したい!」「変わりたい!」

とあがき続けていたこともあって、

 

同じように、

"目標に向かって進む"彼女に

とても魅力を感じていたのだ。

 

"彼女になら言ってもいいかもしれない"

 

初対面の僕に

"夢を語ってくれた彼女"に、

僕も自分の目標や夢を語ることにした。

 

・今まで引きこもりがちであったけど、

 「このままじゃダメだ」と変わろうと努力していること

 

・"つらかったし""しんどいこともたくさんあったけど"

  その中で、いろんな出会いがあったこと。

 

そして、

"いまの仕事を辞めて

本当に自分のやりたい仕事をして

最高の人生を歩みたいんだ!"

 

夢を教えてくれた

お礼とばかりに

僕も彼女に自分の想いを伝えた。

 

 

 

 

 

 

 「いやいや、現実はそんな甘くないでしょ(笑)」

 

彼女はそういって鼻で笑っていた。

 

 

膨らむ"違和感"

 

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"あれ、おかしいぞ?"

思いがけない彼女の返答に

思考が追いつかなくなっていた。

 

 

「いや、仕事やめるのは無いでしょ」

「そんな簡単に見つかるものじゃないよ」

その後も彼女はこう続けていった。

 

 

"あれ、、、なんだこれ"

 

 

この辺りから

彼女に対して

ひどく違和感を感じ始める

 

その後の彼女は

それはそれはすごかった

 

とんでもないほど

繰り広げられていく

"結婚したいですアピール"

 

「周りが結婚して焦っている」

「早く結婚して落ち着きたい」

「子供育てたい」

 

そんな言葉が

次から次へと飛び交っている。

 

 

この辺りから気づき始める。

 

 

"この人、結婚できるなら誰でもいいんだ"

 

って。

 

そして"お別れ"

 

そして店員さんから

「そろそろ、お時間なので、、」

と言われるまでの間、

 

"いかに結婚したいか"

をずっと聞かされ続けていた。

 

 

"だれか止めてくれ"と

正直、もう帰りたくなっていた。

 

 

店を出た後、

「次どうする?」

と彼女は今後の予定を尋ねてきた。

 

"ごめん、予定あるんだ"

と本来考えていた

デートコースを切り上げて

そこで別れを告げた。

 

 

もしかすると、

推していけば、

彼女となら付き合えたのかもしれない。

 

"約束の期日までに彼女を作る"という

目的を果たすのであれば、

例え彼女がどうであっても

攻めるべきだったかもしれない。

 

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だけど心が完全に拒否していた。

 

 

結婚願望がないわけではない。

子供だってすごく欲しい。

 

でも、それは今じゃない。

 

「まだ自分には早すぎる。」

もっともっと自分を高めてからしたい。

 

帰りの電車の中で、

そんな思いが駆け巡っていた。

 

 

でも、彼女が悪いわけではないのだ。

 

 

確かに"僕の夢"を笑われたときは

ひどくがっかりした。

 

 

でも冷静になってみると、

それが多くの人の考えだろうなと思った。

 

 

ふつうは、

「仕事辞めてやりたいこと見つけるぜ!」

なんて言われて、

この人素敵!!なんてならない。

 

"こいつ大丈夫かよ"と

心配する人の方が多いだろう。

 

彼女の反応はいたって

普通なんだと思った。

 

初対面の相手に

結婚アピールも

普通ではないのかもしれない。

 

でも、

周りが結婚ブームな環境にいるのなら、

そんな焦る思いが出てきても

仕方ないだろうなとも思う。

 

一言でいえば、

僕と彼女とでは

恋愛に対して求めているものが

大きく違っただけの話だった。

 

「そんなの気にせず、やることだけやればいいじゃん!」

オナ猿の頃であれば、

そんな風に"なりふりかまってなかった"

かもしれないが、

 

そんな気持ちだけで、

彼女が出来たとしたって

"風俗にお金を払っている"のと

なんら変わらないと感じたのだ。

 

彼女には自分ではなくて

もっといい相手がいるだろう。

 

そんな風に思っていた。

 

 

約束のセミナーは明後日。

 

 

ここで彼女と別れたことは、

”1か月で彼女をつくる"という

ミッションが達成できないことを意味していた。

 

けど、そんな現実とは裏腹に

"心はすごく晴れやかだった"

 

いままでの25年間の人生の中で

ここまで濃かった1か月はない。

 

オナ禁を始めてから、

本当に全力で走り切った日々だった。

 

「自分に胸を張ろう!」

そう思いながら家路についた。